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病院広報「青い鳥」

青い鳥

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平成28年08月01日 発行 病院広報 第92号

ぶどうジュースが飲みたい

2階師長 岡田 しのぶ

食べられなかった患者が、他職種協働で3食食べられるようになった例を紹介します。

ホームより肺炎で入院してきたAさん。口から食べられず、胃瘻といってお腹から直接栄養剤を注入していました。誤嚥をして肺炎になったらしく痰も多く出ていました。状態も寝たきりで、全て介助を行なわないと生活できない状態です。

入院時は禁食とし点滴で管理を行っていましたが、少し状態も落ち着いてきた頃からは、胃瘻より栄養剤を注入開始しました。痰をとったり、褥瘡ができないように身体の向きを頻回に変えたり、返答はありませんでしたが、声かけを頻回に行いました。

肺炎も改善され状態が落ち着いた時、主治医と家族と面談し、肺炎の危険はありますが飲水訓練を行ってみることになりました。
毎日、アイスマッサージと言って唾液の分泌を促し、食事をし易くする口腔内マッサージも行いました。訪室時には声かけをし、発語を促しました。

最初は口を少し動かすだけでしたが、少しずつ声が出るようになり、ついには単語なら聞き取れる位にまでなりました。
トロミの付いたお茶を、最初は数口から飲んでもらいました。むせ込みなく飲む事ができました。

ある日「Aさん、ジュース飲みたいですね。ジュース何味が好きですか?」と尋ねると、「ぶどう」と返答があったのです。

その後、家族の協力も得てジュースを買って来てもらいました。リンゴやオレンジ・ブドウ等買って来てもらいましたが、酸っぱい味のジュースは口の開きが悪く、ぶどうジュースはうまく飲む事ができました。数口だった量も100mℓ、1パック(200mℓ)と増えていきました。

今度は「Aさん、ご飯食べたいですね、何が食べたいですか?」と尋ねてみました。すると「焼き肉」と返答があったのです。
家族は「元気だった頃は食べる事がとても好きだったんですよ」とうれしそうに話してくれました。

2階スタッフチームで看護計画を立て、リハビリテーション科、栄養科の協力を得て、1食ずつから開始しました。現在は口から3食食べられるようになりました。ある日など隣の患者さんの食事介助を先に行っていると、発声して空腹をアピールする事もありました。胃瘻チューブからの栄養剤注入はなくなりました。

現在は、状態も落ち着いているので退院方向に向かっています。笑顔や(単語だが)発語、手を振り返すなど感情表現も増えてきています。

食べられないと思っていた患者さんが、他職種との協働や家族の協力で食べられるようになり、単語でコミュニケーションもとれるようになった患者の症例でした。 私達は今後も患者さんにとって何がベストかを考え、看護していきたいと思います。

栄養科にフードモデルを導入しました

○フードモデルとは?

病気になって食事制限が必要になると、カロリーや栄養素のバランスが調った食事を考えていかなければなりません。何をどの程度摂ったら良いのかということを視覚的に指導するにため用いています。

糖尿病の患者様、1400kcalの朝食例

主食は御飯150g、納豆にねぎを入れたものを主菜とし、小松菜のお浸し、切干大根の2鉢を添えてエネルギー412kcal、たんぱく質14.5g、脂質5.3g、炭水化物75.7g、食塩2.3g です。


糖尿病の患者様、1400kcalの昼食例見本

各食材のグラム当たりのカロリー及び栄養素の見本

 

栄養科では栄養相談や調理方法の指導も実施していますので、気になる方がいらっしゃいましたら栄養科までお問い合わせ下さい。

熱中症

総務省消防庁は2016年7月26日、同年7月18日から7月24日の一週間における熱中症搬送人数が3798人(速報値)であることを発表しました。これで消防庁が掌握している今年の累計搬送人数は2万0891人(速報値)となっています。

熱中症は、環境や個々の行動に影響を受けやすく誰にでも起こりえる病態です。しかし、適切に予防すれば、その発症を防ぐことができます。

消防庁ホームページでは、熱中症予防のポイントや応急手当について分かりやすくまとめた「熱中症対策リーフレット」が入手可能です。上手に活用して夏を上手に乗り切りましょう。

消防庁では、ホームページ上で熱中症の救急搬送状況調査の速報を週ごとに公表しています。消防庁ホームページ「http://www.fdma.go.jp/」の右側に「熱中症情報」出ています。

環境省ホームページでは「熱中症予防情報サイト」で熱中症予防のための情報提供を行っています。今回は、熱中症を予防するために作られた「暑さ指数」と暑さ指数を参考にした「日常生活における指針」についてご紹介します。

日常生活における指針

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

下記に目安としての表を示します。

温度基準(WBGT) 注意すべき生活活動の目安 注意事項
危険
31℃以上
すべての生活で起こる危険性 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒
28~31℃
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒
25~28℃
中等度以上の生活でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意
25℃未満
強い生活活動で起こる危険性 一般に危険は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

水分摂取について

推奨されている飲水量は高齢者を含む学童から成人が500~1000㎖/日、幼児が300~600㎖/日、乳児が体重1㎏当たり30~50㎖/日を目安とされています。熱中症の際には、水分とともにNaなど電解質の喪失があるので、Na欠乏性脱水が主な病態であり水分の補給に加えて適切な電解質の補給が重要です。そのため、熱中症の兆候を認めた際には特に塩分と水分が適切に配合された経口補水液が適切と言われています。日本ではオーエスワン(OS‐1:大塚製薬工場)が普及しており、下痢や嘔吐などの症状を認めていても水分や電解質の吸収力を高める特性があります。
「熱中症ガイドライン2015」参考

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