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病院広報「青い鳥」

青い鳥

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平成26年11月29日 発行 病院広報 第83号

健康診断のすすめ

1脂質異常症とは

1)脂質異常症とは、血液中の脂質が増える病気です。
 脂質異常症と言うのは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪(代表的なものはトリグリセリド)が、多過ぎる病気のことです。「血液中に油なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質が溶け込んでいます。
 ところが、血液中の脂肪が異常に増えても、普通は、痛くも痒くもありません。それで自分では全く気付かず、「脂質異常症です」と言われても、それが何を意味しているのかわからない人が多く、そのまま放置してしまいがちです。
 放置してしまうと、増えた脂質が血管の内側に溜まり、動脈硬化になってしまいます。ところが、動脈硬化になっても、まだ自覚症状として表れません。ついには、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こして、やっと脂質異常症の重大さに気付くのです。

2)中性脂肪またはコレステロールが多いタイプ、両方とも多いタイプがあります。
 血液中にある4種類の脂質のうち、多過ぎると問題なのは、コレステロールと中性脂肪です。脂質異常症には
(ⅰ)LDLコレステロールが多いタイプ
  (高LDLコレステロール血症)
(ⅱ)HDLコレステロールが低いタイプ
  (低HDLコレステロール血症)
(ⅲ)トリグリセライド(中性脂肪)が多い
  タイプ(高トリグリセライド血症)
の3つのタイプがあります。
 血液中のLDL(悪玉)コレステロールが多過ぎると、動脈の壁にくっつき動脈が厚く硬くなります。よって、高コレステロールは動脈硬化にとって大問題になります。
 中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の原因にはなりませんが、中性脂肪が多いとHDL(善玉)コレステロールが減ってLDLコレステロールが増えやすくなります。それで、間接的に動脈硬化の原因となります。また、中性脂肪の多い人は「メタボリックシンドローム」と呼ばれる危険因子を多く持つことがあります。
 では、脂質異常症の原因となるコレステロールや中性脂肪は悪いものでしょうか。
いいえ。多過ぎることは問題ですが、コレステロールや中性脂肪自体は大事な栄養素で、コレステロールは細胞や細胞膜の重要な成分であり、ホルモンや胆汁酸などの材料にもなっています。
 太るとお腹まわりに増えてくるのは、中性脂肪なのでしょうか。
はい。人の体にある体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪があります。太ももやお尻につくのは皮下脂肪が多く、太るとお腹のまわりに増えてくるのはおもに内臓脂肪です。
体脂肪は脂肪細胞がたくさん集まったもので、脂肪細胞にはあまった中性脂肪が蓄えられています。これが非常用のエネルギーの貯蔵になります。また脂肪細胞は内臓のまわりについたりします。
 太ると目の敵にされる体脂肪ですが、少な過ぎても困ります。寒さや熱から身を守る断熱材や、振動や衝撃から内臓を守るクッションの役割も果たしているためです。女性の場合、ダイエットしすぎて体脂肪が極端に減ると生理が止まることもあります。

2脂質異常症を防ぐ日常生活

1)脂質異常症の予防のために、食事とならんで重要なのが運動です。

  • とり過ぎたエネルギーを消費し、脂肪分が皮下や内臓に蓄積されるのを防ぎます。
  • 血行を促進して血管の弾力をよくしたり血管を広げるなどして、血圧を下げ、動脈硬化を防ぎます。
  • 体内での脂肪の流れがよくなるように調節する酵素の一つであるリパーゼを活性化させ、LDL(悪玉)コレステロールを減らしてHD(善玉)Lコレステロールを増やします。

2)運動は、エネルギーを上手に消費するためと、全身の血行をよくするために行うので激しいスポーツのような、ハードな運動をする必要はありません。酸素を沢山消費しながら行う、いわゆる有酸素運動が効果的です。楽しく、自分に合った、長く続けられる運動を選ぶことが重要です。家事もしっかり行えばりっぱな運動となります。
 誰にでも勧められるのは、ウォーキングやジョギングです。しかし、中高年以上で、あまり運動の経験のない人は、ウォーキングから始めるのが無難です。
 ウォーキングはちょっとした時間でも、どこでも出来るので毎日続けられます。健康のための運動はこのように「気軽に出来て、続けられる」ことが大切です。
 またスクワットなどの筋力トレーニングも無理のない範囲で取り入れると、筋力が向上して代謝がよくなると言われています。
 毎日が無理なら、始めは1日おきでも、1週間に2日か3日でも構いません。運動時間が短くても、身体を動かすことを楽しみ、だんだん運動を習慣にしていくことが大切です。
 運動や生活活動には次のようなものがあります。毎日行った場合に行う一日の目安です。これを組み合わせて一週間を1サイクルとします。

  • 1時間以上…軽い筋力トレーニング、ボーリング、歩行、屋内の掃除
  • 45分以上…速歩、ゴルフ、自転車、子供と遊ぶ
  • 30分以上…エアロビクス、階段昇降
  • 25分以上…ランニング、水泳、重い荷物を運ぶ

毎日行えない場合は一回の時間をもう少し延ばします。
運動を行う時の注意点
 健康のための運動ですから、無理して体調をくずしたら逆効果です。特に次ぎの3つに注意し、体調に合わせて柔軟にやったり中止したりします。

①調や天気などの状況を総合的に考え、条件が悪いときには休む
②柔軟体操やストレッチによるウォーミングアップとクールダウンを忘れない
③水分補給はこまめに、十分に。お茶やスポーツドリンク入りボトルなどを携帯しましょう。(ただし、運動をしない時に、スポーツドリンクを飲み過ぎることは、糖分の取り過ぎにつながる恐れがあるので注意して下さい

3)たばこに含まれるニコチンは、交感神経を刺激させる作用があります。すると、心臓は血圧を上げ、心拍数を高めるなど活動を活発にして、心臓に負担をかけます。また、中性脂肪の原料となる血液中の遊離脂肪酸を増やす作用もあります。
 さらに、たばこを吸うと血液中のコレステロールが酸化されて粥状動脈硬化が進行することや、善玉コレステロールであるHDLコレステロールの濃度が低くなることも知られています。
 これらはいずれも動脈硬化を促進します。動脈硬化は心臓病や脳卒中の原因となります。

4)ストレスがかかると交感神経を刺激して血管を収縮させ、血圧が上がります。また、体内でカテコールアミン等の物質がたくさん作られ、コレステロール濃度や血糖値が高まります。
 こうした作用のほか、ストレスがかかるとお酒を飲み過ぎたり、たくさん食べ過ぎるなど、生活習慣にも悪い影響が出てきがちです。これらの結果として、中性脂肪やコレステロールの濃度の上昇を招きます。

3脂質異常症は検査で発見

脂質異常症は、家族性高コレステロール血症以外、初期には自覚症状が全くありません。しかし、ほかの生活習慣もそうであるように、早期発見早期治療が重要になってきます。症状のない病気を早期に発見するにはどうするか、それは無症状のうちから定期的な健康診断をしておくほか方法はありません。
1年に1回は必ず健康診断を受ける習慣をつけましょう。脂質異常症の検査は普通に行われている健康診断で必ず行います。ただ血液をとるだけですから簡単です。12時間以上食事をとらずにいた後採血して、血中の脂質を測定するだけです。飲食物の制限は、前の晩9時までに夕食をとって、検査当日に朝食を抜くぐらいのものです。採血が終わればすぐに食べても大丈夫です。血を採られるときに注射針を入れる瞬間の痛みだけですので、あまり負担はないはずです。

脂質異常症の診断基準(空腹時採血)
 高LDLコレステロール血症  140㎎/㎗
 低HDLコレステロール血症  40㎎/㎗
 高トリグリセライド血症    150㎎/㎗
いずれか1つでも該当すれば脂質異常症と診断されます。
(厚生労働省「生活習慣病を知ろう」より、抜粋)

○小林病院まつりを終えて

恒例の「小林病院まつり(第8回)」が、今年は例年より1カ月遅れの11月15日(土)13:00~15:30に開催されました。
初めての11月開催、秋も深まり、日暮れも早い、風が吹くと野外は寒くならないかしらという心配をよそに、すばらしい晴天に恵まれ、900名余の方々にご参加をいただきました。

さて今年のイベントでは、入間市健康福祉センターによる「生き生き体操」「血管年齢測定」。埼玉西部消防局による「AED」の実演を実施していただきました。
 また当院リハビリテーション科・薬剤科・栄養科・検査科による、「高齢者疑似体験」「転倒リスク測定」「薬事相談」「栄養相談」「肺機能・骨密度・骨折発生度リスク測定」に皆様参加していただき盛り上がりました。
 模擬店は、焼きそば・ポップコーン・かりんとう・おでん・団子と、温かい食べ物を販売いたしましたが、早々とチケットが売り切れるものもありました。

お祭り最後の福引大抽選会も皆さまが見守る中、63名の方が院長賞・病院賞・副院長賞・ラッキー賞・A・B・C・D賞に入選しました。それ以外の方々にも、お楽しみ賞・季節のお花賞・残念賞が、ご参加いただいた皆様にお渡しすることができました。
 今後皆様に信頼され、愛される病院として努力してまいります。
 皆様の笑顔が見れ、一緒に楽しい一時を過ごせたことを職員一同感謝いたします。

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