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病院広報「青い鳥」

青い鳥

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平成26年2月21日 発行 病院広報 第79号

在宅医療(訪問診療)に思うこと

看護部 外来師長 佐藤 則子

 今までの医療は病院や診療所内で行われ、やむを得ない状況下でのみ往診が行われてきました。しかし、最近では在宅医療が医療体制のトップに位置づけられるなど期待されるようになってきました。また、在宅医療という言葉も頻繁に聞くようになってきましたが、21世紀になって患者様の在宅環境も激変し、多様化している現実を私たち医療提供者側もよく理解しないといけないと思います。
 健康であっても、病気に罹っても私たちはできるだけ慣れ親しんだ日常を変えることなく過ごしたいものです。病気の際には一定の期間だけ医療機関にかかる、必要な場合はできるだけ短い日数だけ入院して治療を受ける、といった形で非日常性を少なくしたいという方向性が在宅医療に求められているのではないでしょうか。
 在宅医療には色々な形がありますが、一般的な医療の他に、がんの場合には痛みのコントロール、呼吸器疾患での人工呼吸器の管理、食事が口から取れない場合の中心静脈ポートや胃瘻の管理などの専門的な取り組みや、NPOなどによる医療機器管理、給食業者の支援等の包括的なものまで含め、入院医療と同じくらいのレベルで在宅で過ごせるよう当院の訪問診療も関わっていきたいと思います。そして、住み慣れた地域で安心して暮らし、充実した在宅生活を続けられる社会の実現に向け、一人一人の生活や多様な価値観、そして地域の特性に合わせた医療介護サービスを提供していくことが望まれていると考えます。在宅での医療のニーズが高まる中、多職種との連携で地域の方々が安心して住み慣れた家庭で生活できるよう在宅医療が提供できるよう努力していきたいと思います。
 在宅医療は必ずしも病院からの退院後に始まるわけではありませんが、入院中に十分全身状態が把握されてから始まる方が理想的と考えられます。その際には、病院から退院する時に在宅生活を支える様々な医療・介護サービスが検討されていることが必要不可欠と考えられます。退院後に始まる長期療養生活に対して、専門的な立場からの援助・連携・支援が重要であり、その結果として、患者様が退院後も住み慣れた自宅で安心して生活を続けられるできるよう当院でも支援・協力を行っていきたいと考えます。
 もし、何かお困りのことや誰にも相談できず、また言えず、悩んでいる方がいらっしゃいましたら相談だけでもいただければ患者様・ご家族様の手助けが少しでもできることが見つかるかもしれません。是非、介護でも療養でも一人で抱え込まず、不安や心配な日々から一歩踏み出してはいかがでしょうか。
 私たちスタッフでお役に立てることがあれば、いつでもお声をかけてください。
 当院では医療相談室も設置しております。
 在宅医療を上手に利用し、皆様が少しでも気楽に介護・療養生活が送れるようお手伝いしたいと思います。

<ミニ知識>インフルエンザ

  • 毎年秋から冬にかけてがインフルエンザ流行シーズンですが、今年は少し遅く現在がピークになっています。
  • インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内に入り込むことによって起こります。
  • ウイルスにはA型・B型・C型と呼ばれる3つの型があり、その年によって流行が違います。
  • 高熱や関節の痛みを伴い、人によっては重症化する恐れもあります。
  • 流行を防ぐためには原因となるウイルスを体内に侵入させないことや周囲にうつさないようにすることが重要です。
  • インフルエンザにかかっても軽症で回復する人もいますが、中には肺炎や脳症等を併発して重症化してしまう人もいます。

①<感染経路>

  • 飛沫感染:咳・クシャミ・唾など飛沫・鼻腔や気管吸入することによって感染
  • 接触感染:手や環境を介する接触

②<ウイルスの排出>

  • 症状出現前より発症後7時間程度、感染力が強いのは初期より3日間

③<予防>

  • 正しい手洗い
  • 普段の健康管理
  • 予防接種を受ける
  • 適度な湿度を保つ
  • 人混みや繁華街への外出を控える
  • 早めの医療機関への受診
こんな時はすぐ受診
  • 急な発熱38°以上発熱、咳・喉の痛み、全身の倦怠感を伴う症状が出た場合

④<治療>

  • 抗インフルエンザ薬:発症後48時間以内の使用
  • 投与期間:タミフル 1カプセル1日2回 75mg(5日間)、リレンザ(吸入5日間)、イナビル(吸入1日) 他

⑤<インフルエンザかな?と思ったら>

  • 早めの受診-病院へ
  • 安静にする-睡眠を充分取る
  • 水分補給-高熱による発汗での脱水症状を予防する
  • 薬は医師の指示に従って正しい服用
  • 他の人にうつさない-咳エチケットの実行
     (マスク・手洗い)
  • 感染を拡げないため一人一人がうつさないための対策をしっかりと行う

⑥<症状>

  • 38°以上の発熱
  • 全身倦怠感(頭痛、関節痛、筋肉痛等)
  • 局所症状(のどの痛み、鼻水、クシャミ、咳など)
  • 急激な発症
    4月~5月まで数発的に続く事もあります。

<ミニ知識>ノロウイルス

  • 毎年11月頃からノロウイルスを原因とする嘔吐・下痢症が流行します。
  • ノロウイルスは小さく球形のウイルスで、感染力が強いウイルスです。人の小腸上部で感染・増殖し、糞便に大量ウイルスを排出するので、10~100個程度の生きたウイルスで感染し、嘔吐や下痢などを発症します。
  • 一度ウイルスに感染しても免疫の獲得が低く、何度でも感染することがあります。
  • ノロウイルス感染は食物によるもの(特に二枚貝・刺身など)と食物以外のケースがあります。最近は食物以外の場合が多くなってきているようです。
  • ノロウイルスは特徴をよく理解した上で適切な予防策・対応策を行う事が必要です。
    ※特に乳幼児や高齢者の居るお宅では注意が必要で、全員で予防対策をきちんと行 う事が重要です。

<特徴>

  • 感染力が強い→特に保育園や学校・高齢者施設では集団感染に注意
  • 糞便・嘔吐物に大量に含まれる→糞便・嘔吐物の処置に十分注意
  • 感染しても症状が出ない事もある(不顕性感染)→知らぬ間にウイルスを排出し感染を引き起こす可能性がある流行期には症状がなくても手洗いなど衛生に十分に気をつける事
  • ウイルスの排出が長期化する→下痢・嘔吐の症状が消失しても通常1週間から10日間、長くて1ヶ月近く少量のウイルスを排出している場合もありますので、症状がなくても手洗いや衛生管理に十分注意が必要である。→多くは1~3日で回復すること が多い。

<潜伏期間と主症状>

潜伏期間は12~48時間
主症状は吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・発熱が突然始まる事が多い。

<治療法>

有効な治療薬はありません。重要なのは経口補液又は経静脈輸液(点滴等)による電解質を含む水分補給により脱水症を防ぐことです。特に高齢者・小人は脱水は大敵です。下痢があまりに遷強する場合は下剤を用いる事も有効です

<ノロウイルス感染経路>

経口感染、接触感染、飛沫感染、空気感染(汚物処理は十分に注意する事が大切)

<予防>

  1. 食品(特に二枚貝など)は中心部までじっくり加熱する
  2. 食品の取り扱いや調理器具等の二次感染を防止
  3. 食品の中心部温度を85度以上1分間以上加熱すると感染性はなくなる
  4. 十分な洗浄と調理後の手指衛生が十分必要

『ポイント』

  • 持ち込まない、持ち込ませない
    →感染拡大の恐れ
  • 殺して増やさない付けない
    →殺滅、除去する
  • うつさない
    →人の手を介して伝搬する

◎こまめに手洗い、手の触れる場所(ドアノブ、便座、水道の蛇口、手摺等)の消毒調理器具の消毒はこまめにする事

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